VPNサーバーを作る場合、従来ならOpenVPNが採用されるケースが多かったのですが、増えてきたのがSoftEtherVPNです。SoftEtherVPNは有償アプリでしたが、オープンソースソフトウェアとしても提供されており、VPNサーバーとして十分な機能があります。SoftEtherVPNを利用するメリットは主に2つです。1つは簡単な導入であることです。
日本語のドキュメントもしっかりあり、また、各OSごとの導入方法も揃っています。WindowsやMacならバイナリで導入でき、Unix系は簡単なビルド作業で適したバイナリが作成されます。設定についても簡単になっており、OpenVPNに比べてスムーズに導入できると好評です。2つめは速度です。
OpenVPNの難点は速度と言われてます。かなり遅くなってしまうケースもり、SoftEtherを利用したVPNサーバーと比べると格段に違います。SoftEtherVPNは有料で他社が用意しているアプリケーションと同等の通信速度が出ると言われています。また、サポートが必要な場合は有料オプションも用意されているので企業などでは扱いやすいツールとなっています。
導入にあたってはLinuxでの利用が多いですが、クライアントはPCやマックだけではなく、各種スマートフォンも可能です。スマートフォン側で用意されている汎用的なVPNプロトコルがSoftEtherでも使えるようになっています。